記事一覧
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岩村亮です。 当サイトにアクセスして頂いて、誠にありがとうございます。 このサイトでは、短編小説をアップしております。現在の更新ペースとしては、四分割(時々五分割)した短編小説を、毎週月曜日に上げるような形となっています。なので、月一で一つ... -
小説
[ノンフィクション小説]青空に描いた祈り -チョンミョンソク牧師に重ねた理想像-
*** 『英雄はいる。――誰かの空想の中に』 それが、少年が心の中に導き出している答えだった。 文明が発達し、わざわざ遠く足を運ばずとも世界と繋がることが出来るこの現代、自分の立場を放り出して、危険な地へと赴き、手を差し伸べる人はいない... -
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[小説]バタフライエフェクト①
*** バタフライエフェクト、という言葉を、どこかの大学の教授も務めているという安済先生の講話を聞いてふと思い出した。 ブラジルでの蝶の羽ばたきがアメリカで竜巻を引き起こすか、と過去に提唱されたことが起源となっていて、『非常に小さな... -
小説
[小説]マタノボル④
・マタノボル① ・マタノボル② ・マタノボル③ *** 心地よい揺れに体を委ねながら、私とパルコは山を登っていた。 どんどんと後ろに流れていく景色を車の窓越しに眺めていると、先ほどまでの苦労がなんだか嘘みたいに思えてしまう。 「ねぇねぇ、私... -
小説
[小説]マタノボル③
・マタノボル① ・マタノボル② *** このしんと静まって張り詰めた空気を、私は生涯忘れない。 息を吸う度に胸が凍てつき、私の歩む意志を削ぐような寒気が肌に触れる。 寒さというのは、身も心も凍てつかせる力を持っているのを実感した。終わり... -
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[小説]マタノボル②
・マタノボル① *** 「あけましておめでとう、ヨッカ!」 パルコがそう言った時、私の頭は理解することを拒んでいた。 私とパルコは初日の出を見るために、年が変わったと同時に、地元の山を登り始めていた。年明けの挨拶は、その時に済ませたはず... -
小説
[小説]マタノボル①
*** このしんと静まって張り詰めた空気を、私は生涯忘れない。 息を吸う度に胸が凍てつき、私の歩む意志を削ぐような寒気が肌に触れる。 年が変わったたった三十分前までは何でも出来るような気がしていたのに、そのように決意した私はもういな... -
小説
[小説]糸と金⑤
・糸と金① ・糸と金② ・糸と金③ ・糸と金④ *** 年内最後の仕事ということもあって、会社の計らいにより退勤時間が一時間ほど早まった。私と同じ境遇の人が世間一般でも多いのか、オフィスビルを出るや、いつもよりも多くの人が帰路に着こうとしてい... -
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[小説]糸と金④
・糸と金① ・糸と金② ・糸と金③ *** 忘年会という楽しい空気が蔓延するはずの場所に、一気に冷たい空気が押し寄せて来た。 その発信源は、社内でも人気のある営業部の冴島くんと、ギャルのような明るさで総務部の中でも人望が厚い権藤さんだ。 ... -
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[小説]糸と金③
・糸と金① ・糸と金② *** いつも仲が良いことで知られる『カリキュレーター』だが、メンバーである割崎くんが放った一言で、グループの空気は険悪なものへと変わった。 割崎くんはグループの中でも、ちょっと違うタイプの子だ。 みんなをまとめ... -
小説
[小説]糸と金②
・糸と金① *** 昔から私は人とのコミュニケーションが下手だと自負している。 人と目を合わせることが苦手だし、最近の流行についていけないし、人と比べてやること成すこと全てが遅いし、そもそも何を話していいのか分からないくらい話すことが... -
小説
[小説]糸と金①
*** 私――細田紡の平日の流れは、だいたい決まっている。 朝六時半に目を覚ますと、簡単に身支度を済ませ、テレビで朝のニュースを見ながら朝ご飯を食べる。私のお気に入りのニュース番組のコーナーは、最近話題の四人組男性アイドルグループ『カ... -
小説
[小説]誰が為に④
・誰が為に① ・誰が為に② ・誰が為に③ *** いつものベンチに座りながら、僕は万吏先輩が来るのを待っていた。 ここ半年ほどは万吏先輩から執拗に誘われることを悩んでいたというのに、まさか僕から万吏先輩に呼び出すことになるとは思わなかった... -
小説
[小説]誰が為に③
・誰が為に① ・誰が為に② *** 「んー、この時期に外のベンチで座りながら話すって、なんだか新鮮だな」 僕より一つ上の先輩である右代亜子先輩は、いつの間にか僕の隣に座って楽しそうに顔を上げていた。 僕が見ている景色は、真っ青な空を妨げる... -
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[小説]誰が為に②
・誰が為に① *** 僕が万吏先輩に出会ったのは、二年生に進級した春の日のことだった。 その日の構内は、入学したばかりの新入生で溢れていた。目的が決まっているのか、未来に希望を見出しているようなキラキラとした瞳を誰もが浮かべているのが... -
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[小説]誰が為に①
*** 都内の有名大学に通い始めて、早一年半が経過した。 大学生といえば、自分のしたいように自由に行動することが出来る、というのが魅力の一つにある。遊びに耽る者、恋人とベッタリ時間を過ごす者、真面目に勉強に励む者、四年という限られた...
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