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岩村亮です。 当サイトにアクセスして頂いて、誠にありがとうございます。 このサイトでは、短編小説をアップしております。現在の更新ペースとしては、四分割(時々五分… -
[ノンフィクション小説]青空に描いた祈り -チョンミョンソク牧師に重ねた理想像-
*** 『英雄はいる。――誰かの空想の中に』 それが、少年が心の中に導き出している答えだった。 文明が発達し、わざわざ遠く足を運ばずとも世界と繋がることが出… -
[小説]走った先は②
・走った先は① *** 秋の夕暮れ時に走ると、爽やかな風が身を撫でて、どこまでも走れそうな気になる。トレーニングということを忘れて、己の限界に挑戦してみたい… -
[小説]走った先は①
*** 「今年もダメ、か」 ゴールラインを割った瞬間に吐き出された息が、全力疾走の果てに出た吐息なのか、それとも落胆から出た溜め息なのか、判断が出来なかっ… -
[小説]月と鼈⑤
・月と鼈① ・月と鼈② ・月と鼈③ ・月と鼈④ *** 「ねぇ、瑠々奈。帰らないの?」 終業式が終わった教室で、ただ独り姿勢を正しながら座っている瑠々奈に私は声を… -
[小説]月と鼈④
・月と鼈① ・月と鼈② ・月と鼈③ *** 身も心も溶かすような暑い暑い夏の日、汗が滴り落ちるのを気にすることもなく、私は目的地に向かって走っていた。 あまり… -
[小説]月と鼈③
・月と鼈① ・月と鼈② *** 転入生という存在は、否が応でも注目されやすい。 その前提条件を除いたとしても、瑠々奈はクラスの注目の的だった。 お嬢様然とし… -
[小説]月と鼈②
・月と鼈① *** 「円谷瑠々奈です、宜しくお願いいたします」 ジメジメとした梅雨入りの日に私たちのクラスに転入生としてやって来た瑠々奈は、鬱屈とした空気を… -
[小説]月と鼈①
*** この地球という世界は、ひとつしかない。 けれど、だからといって世界がひとつしかないと言えばまた別の話だ。この地球に住む人の数だけ、世界というもの… -
[小説]つくる理由④
・つくる理由① ・つくる理由② ・つくる理由③ *** 難波幸音は、好きなことに一途だった。 周りから見れば、自由奔放で猪突猛進、周りの顔色を気にしないような… -
[小説]つくる理由③
・つくる理由① ・つくる理由② *** これまで奈地壱作は、自分が好きなように生きて来た。 周りに足踏みを揃えることはせず、自分が好きなように創作をし、自分… -
[小説]つくる理由②
・つくる理由① *** 奈地壱作は、人付き合いが苦手だ。というよりも、興味がないと表現した方が正しい。 興味がない人のことは名前と顔が関連しない。他人で脳… -
[小説]つくる理由①
*** 嵐が通り過ぎたかのように無秩序に荒らされている自室のリビングを見た時、部屋の持ち主である奈地壱作はどこか他人事のように状況を捉えていた。 奈地壱…