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[小説]翼を羽織って②
・翼を羽織って① *** 私が暮らす町は、駅前はやや栄えているけれど、ちょっと駅から外れてしまえば一気に人の気配がなくなるような小さな町だ。 一学年の平均人数が十五人にも満たない私の学校は、クラスも一クラスしかないのが当然で、小学校か... -
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[小説]翼を羽織って①
*** 季節はもう春だ。 日本列島の上部の方に位置する私が住む町も、冬の寒さなどなかったくらいに、空気に温もりが伴ない始めている。 なのに、この部屋では、まだエアコンを手放すことが出来ない。 扉を開けるや部屋の電気を着けると同時に、... -
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[小説]バタフライエフェクト④
・バタフライエフェクト① ・バタフライエフェクト② ・バタフライエフェクト③ *** プロジェクトリーダーという立場になって、朝の時間が大事だということをより痛感するようになった。 日々目まぐるしく働くようになって、色々と考えることも増え... -
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[小説]バタフライエフェクト③
・バタフライエフェクト① ・バタフライエフェクト② *** バタフライエフェクト、という言葉の意味を、これほど実感した日は、後にも先にもないだろう。 プロジェクトチーム内の小さな綻びには気付いていた。 けれど、俺自身がプロジェクトリーダ... -
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[小説]バタフライエフェクト②
・バタフライエフェクト① *** ただでさえ重い雰囲気が漂っている会議室が、更に居心地の悪い空間へと変わっていた。 この空気は原因を作っているのは、同じプロジェクトメンバーの仲間であり、俺より五つ上の坂居先輩と一つ年下の穴村によって引... -
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[小説]マタノボル④
・マタノボル① ・マタノボル② ・マタノボル③ *** 心地よい揺れに体を委ねながら、私とパルコは山を登っていた。 どんどんと後ろに流れていく景色を車の窓越しに眺めていると、先ほどまでの苦労がなんだか嘘みたいに思えてしまう。 「ねぇねぇ、私... -
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[小説]マタノボル③
・マタノボル① ・マタノボル② *** このしんと静まって張り詰めた空気を、私は生涯忘れない。 息を吸う度に胸が凍てつき、私の歩む意志を削ぐような寒気が肌に触れる。 寒さというのは、身も心も凍てつかせる力を持っているのを実感した。終わり... -
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[小説]マタノボル②
・マタノボル① *** 「あけましておめでとう、ヨッカ!」 パルコがそう言った時、私の頭は理解することを拒んでいた。 私とパルコは初日の出を見るために、年が変わったと同時に、地元の山を登り始めていた。年明けの挨拶は、その時に済ませたはず... -
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[小説]マタノボル①
*** このしんと静まって張り詰めた空気を、私は生涯忘れない。 息を吸う度に胸が凍てつき、私の歩む意志を削ぐような寒気が肌に触れる。 年が変わったたった三十分前までは何でも出来るような気がしていたのに、そのように決意した私はもういな... -
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[ノンフィクション小説]青空に描いた祈り -チョンミョンソク牧師に重ねた理想像-
*** 『英雄はいる。――誰かの空想の中に』 それが、少年が心の中に導き出している答えだった。 文明が発達し、わざわざ遠く足を運ばずとも世界と繋がることが出来るこの現代、自分の立場を放り出して、危険な地へと赴き、手を差し伸べる人はいない...
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